盛岡の屋 - TOMIZUKA NO YA

光、風、雪と緩やかに暮らす東北の生活空間3世代の3世帯のすまい

  • 公室をたばねる多機能収納家具・MULTIPLEX

    円弧壁の内に展開する公室は庭に開放され、家族の集まる中心の居場所となる。そこをよぎる多機能収納家具-MULUTIPLEX-が空間を引き締める。

    多機能収納家具・MULTIPLEX

  • ゆらぎの壁

    建築と街との繋がりを曖昧にするゆらぎの壁

    北辺の道路に沿う植栽帯を介した外壁は、街のゆらぐ風景を映し込みスケール感を和らげる。

  • 三つの川が合流する街水を光にたとえた室内環境

    水が光に変換して表現されるインテリア。「湧き上がる光」「立ち上がる光」「光の水滴」「上空からの光のライン」の暗喩。それらはエントランスから公室までのシークエンスに物語を編みだす。

    室内環境

  • スロープ

    上階とスロープで繋ぐ

    2階の高齢者室、岩手山を望む浴室、緑化された屋上につながる健康増進の散歩道。

  • 周辺環境との対話

    緑化された5.0m、2.5mセットバック領域は周辺環境に融合する景観をつくりだす。

    外観

  • 模型

    街から私的空間への移動変換プロセスを重要視

    住まい手の仕事場と住居が近接しているため厳寒からのアクセスに「間合い」の空間を挿入、仕事からの気分をスローダウンする演出の工夫がなされた。円弧壁の内を公室に、外側を「光庭」を持つ2世代の私室として配置された。

 

敷地の中央に直径27.0mの円弧壁を配置し、GLから1.8m高くした主階の円弧内は家族の集う求心的な公室を、円弧外は2世代の私室を、2階を高齢の祖母の住いとした。2階へは緩やかなスロープを使い、良い眺望と屋上庭園を楽しむ。スロープの上下は健康増進の一助となり、浴室からは岩手山を望みゆったりと浴槽に身を沈め疲れを癒す。室内は光をランドスケープ・コンセプトにし、和紙の光壁、和紙の衝立など広い空間に落ち着きと快適さを生み出している。

User’s Voice

「世界にない素晴らしい家にしたいという夢がかなえられました。この条件は良くかなえていて満足しています。ランニングコストはかかりますが・・・大方満足しています」「3.11東北地震の時も心配していましたが、打ち放しコンクリートの壁にもクラックは発生しませんでしたし安心しています」・・・HGさん

Plan data

  • 主な用途:専用住宅
  • 地下1階、地上2階 RC造
  • 敷地面積:1494.7m2
  • 建築面積:557.4m2
  • 延べ床面積:862.1m2
  • 費用:約2億7,000万円

間取り図