室内の日差しの移ろいと桜並木を借景に生活を楽しむ
可変する暮らしのなかで、長く飽きないすまいとして、快適さに喜びを感じ、日々の生活をたのしむ
閉鎖的でもあり、開放的でもある住まい
南面の閉鎖的な壁は、対面の倉庫を意識し重なる壁で奥行きを表現。内側は玄関前の光庭、東面は川に解放する。
遊歩道に開いた
外部空間
街の夕景に魅力を添える外部空間。
大きく切り抜かれた屋根の開口が印象的。
室内に入り込む、
外部の「緑の光庭」
「緑の光庭」は室内にいながら、緑を強く意識する仕掛けとして組み込まれた「光庭」。
切り抜かれた屋根の下の「花見台」
サクラのシーズンに限らず、良い季節に、屋根の長円形に切り抜かれた開口の下は「花見台」となり、空に開いたフォーカスとなる。
直交することのない壁の構成
全体に直行することのない壁の構成は、やわらかい光を取り込み、室内は新鮮で微妙な光の綾をうむ。
石神井川の遊歩道に接し橋のたもとの角地に立地。庭は狭くても清々しい明るいアイランドキッチン付のすまいを望まれた。土地の持つ時を一枚の板に投影し、その壁が敷地を折れながらめぐり、内と外が渾然となる空間をイメージする。内部が外に、外部が中に貫入し開放性を伴う。「緑の光庭」「2階の花見台」「玄関までの壁の襞をくぐるスロープのアクセス」は外観と合わせて特徴をなす。川風、遊歩道の桜並木、を取り込み、屋根勾配が街の風景に溶け込み穏やかな景観をつくりだす。
「10案位の中から絞り込んだ案ですが、当初考えていたものから全く違う感じとなりびっくりしています。しかし結果として、今は光の具合や開放性など、想像以上の空間で、とてもゆったり過ごせ、毎日が充実しています。」・・・KYさん